17年に一度の「御開帳」は何が凄いの?
17年に一度という年月は、生まれた子供が高等学校を卒業するほどの長い月日です。
これほどの間隔を空けて行われる「御開帳」には、一体どのような意味があるのでしょうか。
そもそも御開帳は、普段は仏様を安置しているお堂の扉を閉じている秘仏を、特定の期間だけ特別に公開することを指します。
観音寺で祀られている正観世音菩薩坐像も、この17年周期でしかその姿を拝むことができません。
この仏様には、ドラマチックな「車坂」と「観音清水」の伝説が残っています。
かつて三河の湖から現れたとされるこの像を、隣村の米ノ木村へ運ぼうと車に乗せたところ、車がびくとも動かなかったという話があります。
ところが、諸輪の村人が引こうとすると、車はまるで羽根が生えたかのように軽く回り出したそうです。
御開帳の期間中は、単に仏様を拝むだけでなく、地域一体となったお祭りのような賑わいを見せます。
法要はもちろん、囃子太鼓や伝統芸能の奉納、そして煌びやかな衣装をまとった子供たちが歩く「稚児行列」など、普段の静かな境内からは想像もつかないような活気に包まれます。
17年という時間は、人の一生においても大きな節目になります。
前回、あるいは前々回の御開帳時に、自分は何をしていたか、誰と一緒にいたかを思い返すきっかけにもなります。
長い歴史を持つお寺だからこそできる、時間旅行のような体験。
この貴重な機会をぜひその目で確かめてみてください。